京都伝統の染め技法

引き染めや印染めの技法について説明します。伝統の職人技術をご堪能ください。一枚一枚、手作業で丹精込めて製作致します。

テレビ放送など

弊社の風呂敷、暖簾、座布団がTVで紹介されました。動画をご紹介しておりますので、どうぞご覧ください。

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風呂敷のことは何でもお気軽にご相談下さいませ。染師の「山本」が対応させて頂きます。

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■風呂敷とは

風呂敷は「二人を結ぶ」、「幸せを包む」といったげん担ぎから風呂敷はそれ自体が贈り物として喜ばれます。
ご希望の柄や絵、書文字からオリジナル風呂敷を作ることができ、各種の記念品や内祝いお返し、又引き出物として最適です。
弊社では伝統的な技法により、ご注文頂いてから白生地よりお好みのデザインに染め上げ、各工程を一貫しておりますので質の高いものを創り上げております。
京都伝統の染屋だからこそ、良いものをより安くお客様にご提供できるのです。染め上げる風呂敷の一枚一枚、丹精込めて制作しています。

■包む心

「包む」ということは「慎む」ということではないでしょうか。人様に物を裸でお渡しするのは慎みがないと思われており、その際には、必ずその物を風呂敷でで包んで手渡ししたいものです。そのような習慣があり、その想いは日本人の心の中に脈々と受け継がれてきたのです。
今では宅配サービスで自分で先様に届けることが無くなりつつあります。特に大事な方にお届けするときは風呂敷で包んで手渡しすれば包みの心…(気配りや愛情)を先様に届けることではないでしょうか。

風呂敷の包み方のご紹介はこちら

■風呂敷の洗濯方法・お手入れについて

 

素材や織り方、加工によってお手入れの方法が異なりますのでご注意ください。大切なものや、課程でのお手入れに不安がある場合はドライクリーニングをおすすめ致します。

○絹素材の場合
特にちりめんは、水に濡れると縮んでしまうので、家庭での選択は避けてドライクリーニングします。アイロンは中温(140~160℃)で当て布をして裏からかけるようにしてください。なお、スチームは不可です。

○綿の場合
ご家庭で洗濯することができます。取扱い絵表示にしたがって、手洗いか洗濯機で洗います。色落ちの恐れがありますので単独洗いします。使いにくくなるので糊付けは避け、脱水時間は短めにし、陰干ししてください。アイロンは高温(180~210℃)で当て布をし、裏からかけるようにしてください。スチームは不可です。

○ポリエステルの場合
おしゃれ着洗いなどの中性洗剤を使って、ぬるま湯で手洗いします。脱水せずにタオルにはさんで水気を取ってからアイロンをかけてください。アイロンは中温(140~160℃)で当て布をして裏からかけます。スチームは不可です。

○レーヨンの場合
絹と同様、とくにちりめんは水に濡れると縮んでしまうので、ドライクリーニングします。アイロンは低温(80~120℃)で当て布をして裏からかけてください。スチームは不可です。
※混紡ものはドライクリーニングがおすすめです。

風呂敷のお手入れは、湿気、直射日光をさけ、桐たんすの中に保管していただければ綺麗に長持ち致します。

ふろしきは適当な大きさに畳んでタンスなどにいれて収納します。柔らかな縮緬は台紙を入れると乱れません。重ねるときは横にずらして重ねると取り出すとき判別しやすく便利です。防虫対策には身体にも環境にもやさしい、シダーブロックや炭、ハーブ類をおすすめします。

■風呂敷のいろいろな包み方

下記画像とともに風呂敷の包み方について説明致します。包む媒体によっていろいろな包み方があり、一枚の風呂敷からいろいろな表情が読み取れます。ぜひ、用途に沿った包み方を覚えて上手に活用ください。

平包み
西瓜包み
びん包み
ひっかけ包み
お使い包み

■風呂敷の生地と特徴

ふろしきの生地の主なものは正絹、綿、レーヨン、ナイロン、ポリエステル、アセテートなどでポリパックから作られたものもあります。絹やポリエステル、レーヨンはちりめんが多く、綿ではシャンタンが人気を集めています。

○絹のふろしき
絹は光沢に富み、軽くしなやかなのが特徴で、殆どがちりめん風呂敷です。正絹では大シボちりめんと絽ちりめんがあります。シボとは、織りを凹凸にしたもので、その独自の肌触りと光と影がおりなす深い色合いが特徴です。絽ちりめんはレース状に織った夏色のふろしきで、現在では数が少なく貴重品になっています。

○綿のふろしき
綿は吸水性がよく、取扱いが容易なため、もっとも一般的に使われている天然素材で、次のような織りの種類があります。

・シャンタン …紬の織り方に似ていて手織りの感じがし、ひなびた風合いが特徴。
・綿ローン …極細の綿糸で織った透明感のある布地。
・天山綿 …中国天山地方で織られている手織りの布地で、滑らないのが特徴。
・西陣織 …豪華絢爛な西陣織文様を綿織物に再現した重厚間のある布地。

○レーヨンのふろしき
絹のような光沢があり、殆どがちりめんです。レーヨンは染料の色づきがよく、他の素材と組み合わせられるため、絹と組み合わせた絹交(きぬこう)と呼ばれる生地にも使われています。
レーヨン100%では中しぼりちりめんと縮緬の地に、繻子(しゅす)織りで柄を織り出した紋織物があり、厚みのある風合いが好まれています。

○ポリエステルのふろしき
ポリエステルは化学繊維ですが、とても強くさらりとした感触で、丸めてもシワにならないのが特徴です。また、湿気も吸いにくいので幅広く使えて便利な風呂敷です。ポリエステル素材の風呂敷はシワになりにくいので、初めての人でも扱いやすいです。

○ナイロンのふろしき
100%ナイロンの風呂敷のほかに、アセテートを含む薄手の紬織りやレーヨンを主にしたしぼりちりめんのナイロン風呂敷など、合成繊維のものも豊富にあります。

風呂敷の歴史

ふろしきの歴史を紐解くと、昔の人の知恵やくらしぶりがかいまみえてきます。1000年以上の時を経て発展してきた風呂敷には、今なお新しさがあり、これからもまだまだ発展し続けています。

風呂に敷いたから「ふろしき」

ふろしきと呼ばれる布が日本の歴史に登場したのは、室町時代です。風呂(当時は蒸し風呂)で、自分と他人のを取り違えないように、家紋のついた布に衣装を包んでおき、風呂から出た後は布をほどいて広げ、その上で身支度をしたために、ふろしきの名で呼ばれるようになったといいます。

銭湯の普及で庶民の間に広まる

包むための布自体は、奈良時代にはすでに使われていました。平安時代や鎌倉時代には、この布を「平包み」などと呼んでいました。時代がくだって江戸になり、銭湯が普及すると、人々は湯道具をふろしきに包んで持っていくようになりました。このため、「包む」用途に使われる布も、次第にふろしきと呼ばれるようになりました。

商人たちが運搬に用いて広まる

ふろしきは、商品を運搬する目的で、商人たちにさかんに使われるようになりました。当初は、無地やシンプルな縞柄が多かったのが、商標や屋号を染め抜いたものが登場し、宣伝を兼ねるようになりました。人々は、暮らしに密着したこの1枚の布に幸福の願いを込めてさまざまなデザインを施し、嫁入り道具として持参したり、大切な人への贈り物や引き出物にしました。

紙袋などの普及で廃れる

かつてはどこの家にもあった風呂敷ですが、昭和40年代に入って紙袋やポリ袋が普及すると次第に廃れ始めます。寝具などの家財道具にも、購入時に専用の収納箱や袋が付いているため、風呂敷が活躍する場面はますますなくなりました。最近では風呂敷が家にないという家庭もおおくなりました。

エコバッグとして見直され、復活

環境への関心が高まるに従い、使い捨ての紙袋等と違って何度も使える風呂敷が見直されるようになりました。「リデュース(ごみ減量)」、「リユース(再使用)」、「リサイクル(再利用)」の3つのRを実現するものとして注目されて利用する人も増え、おしゃれな色柄が登場し、使い方もさまざまに工夫されています。

■ふろしきのデザインについて

布を染めることには、本来魔除けの意味があったといいます。人々は、暮らしに密着したふろしきにさまざまな願いを込め、また愛する自然を表現しました。多種多様な色柄が生み出され、美しく洗練されて今に至ります。

★伝統的な色としきたり
フォーマルな正絹の風呂敷でも場面によっては使えない色もあります。下記で紹介する、色のしきたりを覚えておきましょう。ふだん使いには、季節感のある色を選ぶとよいと思います。

赤色
夜が明け(アケ=朱)て明(アカ=赤)るくなることから、おめでたい色としてお祝いごとに使われます。
茜や紅花、蘇芳(すおう)を使って染めました。紫がかった赤、黄みを帯びた赤、暗赤色などのバリエーションがあります。濃いピンクのものも慶事に使うことができます。

紫色
色の中の色といわれ、もともと高貴な人だけに許された、上品で優雅な色です。植物の紫根、藍、蘇芳などを使って染めました。慶弔どちらの場面にも用いられ、ふだん使いなら季節を選びません。赤みのある紫、青みの強い紫、藤色などのバリエーションがあります。

 

緑色
黄色染料と藍を使って染められます。江戸時代に流行したのは梅幸茶や利休茶(茶は茶色ではなく、抹茶の色のこと)といった、灰みのある渋い緑が好まれました。渋い緑は弔事にも使えます。萌えでたばかりの若芽
のような明るい緑は春のふだん使いにおすすめです。

青色
藍で染める、青色系の代表的な色である藍や紺は、江戸庶民の身近な色として衣類などさまざまに用いられました。さわやかで清潔感のある色合いは夏向き。ふだん使い以外に弔事にも使えます。同じ藍染めでも色調の薄い縹(はなだ)色や紫がかった御納戸(おなんど)色があります。

 

黄色
江戸時代に流行した金茶や、山吹色があり、黄金色を連想させることから、富貴に通じる色としておめでたい場面で使えます。梔子(くちなし)、きはだ、うこんなどで染められましたが特に殺虫効果のあるうこん染めは、虫がつかないとされ、衣服や茶道具に用いられました。

 

※今ではパステル調の色も豊富です。
一昔とは異なり、今の風呂敷は色も豊富です。季節や用途はもちろん、TPOやファッションにあわせて使い分けるのも楽しいですね。パステル調の色は、全体の雰囲気をエレガントにもフェミニンにも、シックにも演出できて便利です。

風呂敷の【四季別 色 柄の合わせ方】

正式な場以外は季節と合わせた素材や色、柄を選ぶとファッション小物として使用できます。

【春】 素材はレーヨンやポリエステルが最適です。色も春にふさわしい柔らかなピンクや黄緑色はいかがでしょうか。
柄もこの素材は多くあるので、桜や蝶、藤、霞、春の七草など春をイメージしたデザインのものがあります。

【夏】 夏は絽ちりめん素材が好まれます。六月から九月まで使用できますが、手に入りにくいので通気性のいいバニラン(綿)やナイロン、アセテート素材をおすすめ致します。色は夏っぽいブルーを主体にし、柄は花や魚、海、貝、水と夏を題材にしたものが見た目にも最適です。

【秋】 レーヨン、綿、ポリエステル等の風呂敷で涼しげな色ではなく、暖色系のオレンジや山吹色、茶色、明るい臙脂色を選ぶと秋のイメージにぴったりです。
柄はすすき、萩、雁、もみじ、菊等、秋を意識した柄を選びましょう。

【冬】 綿100%のシャンタンやレーヨン、100%の厚みのある風合いの風呂敷を選びましょう。
風呂敷を膝掛けやショールにするのにも、暖かくて実用的です。色は寒さを感じさせない暖色系で寒椿や梅の花、雪をモチーフにしたものが季節的にもぴったりです。
包んで良し、飾って良し、羽織って良し、と色々使える大き目の風呂敷の活用法があります。

 

 


 

弊店の風呂敷は、記念品に最適です。ご婚礼の引き出物や襲名披露の祝い品など全国から大勢のお客様にご依頼頂いております。
また、染工房からの直接的なお取引ですので、ご予算に応じてお値打ちの価格で製作させて頂きます。